ZedTrauma
概要
骨折観血的整復固定術における骨片の整復シミュレーションとプレート選択を支援するモジュールです。
ZedTrauma はCT画像を用いた骨折・外傷用の3次元術前計画ソフトウェアです。術者は10分程度の短時間で簡単に術前計画を行うことが可能です。骨盤あるいは大腿骨の骨切り後に整復が可能です。
また、整復後のコンポーネント設置シミュレーションにも対応しております (*)。
(*)コンポーネント設置シミュレーションは、大腿骨近位の外側プレート・ネイル・ワイヤーのみ対応しております。(平成28年9月1日現在)
特徴
- 3Dモデル上での直感的な操作性
- 豊富な導入実績に基づくテンプレート
- レポート出力による手術記録の共有
データベース機能

ZedTrauma はデータベース機能を備えております。術前計画に用いる患者様のCTデータを読み込んで一括管理することが可能です。
DICOM形式のデータに対応しており、患者名・患者ID・性別・年齢・生年月日などの情報をデータベース上に表示して簡単にデータ管理を行うことが可能です。
Axial・Sagittal・Coronal ビューを表示させて画像を確認することが可能なため、簡易ビューアーとしてもご利用いただけます。
骨切り・整復シミュレーション
3次元骨モデルを任意の平面で骨切りし、切り離した骨モデルを3次元的に移動・回転する整復シミュレーションが可能です。
コンポーネント設置シミュレーション
整復後の骨モデルに対して Axial・Sagittal・Coronal 断面と3次元モデルを確認しながらコンポーネントの設置シミュレーションが可能です。
3次元計測
2点間の距離、2つの直線のなす角を様々な計測ツールを用いて3次元的に計測することが可能です。

人工股関節全置換術におけるZedHipを用いた術前計画

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はじめに
ZedHipは3Dで術前計画を行い、ROMシミュレーションを行うことで、インピンジメントを3Dで視覚的に確認できるソフトである。我々はこのソフトを利用して、2Dでは術前計画が難しい症例に応用している。
- 骨盤後傾例
- 脱臼の程度が強い例 (CraweⅢ、Ⅳ)
- 大腿骨頸部の前捻が強い例 (骨盤前傾例)
今回その有用性について検討したので報告する。
対象
2010年1月から9月までZedHipでシミュレーションを行い、計画された機種を用いた20例を対象とした。
臥位でのfunctional pelvic plane (FPP)のシミュレーションを主に行っているが、立位骨盤後傾例では立位のFPPも予想してシミュレーションを行った。
使用機種
- Synergy (S&N) 8例
- Profemur Z (Wright) 11例
- Profemur TL (Wright) 1例
検討項目
骨盤後傾斜例など実際のシミュレーション
骨盤後傾増大例でのシミュレーション
臥位の機能的骨盤座標系(FPP)でのROMシミュレーション。
(主に屈曲方向をチェック。Flex=90°/ IR=30°)
立位骨盤正面像から予測(土井口法)した仮想立位FPPでのROMシミュレーション。
(主に伸展方向をチェック。Ext=10°/ ER=30°)
・適切なカップ、ステムの設置、ネックの種類、骨頭径を判断する。
~骨盤後傾増大例~
32mm骨頭での可動域シミュレーション
骨盤後傾=7°での可動域シュミレーションを行う。
その際のカップ設置角度は以下の通り。
28mm骨頭での可動域シミュレーション
続いて骨盤後傾=37°での可動域シュミレーションを行う。
その際のカップ設置角度は以下の通り変化。
同条件で32mm骨頭と28mm骨頭でそれぞれインピンジ箇所のシミュレーションを行う。
骨盤前傾例でのシミュレーション
・臥位FPPでのROMシミュレーション。(主に屈曲方向をチェック)
立位と臥位では変化が少ない場合が多い。
・解剖学的骨盤座標系(APP)でのROMシミュレーション。(主に伸展方向をチェック)
術後立位FPPはAPPに近づくため。
・頸部の過前捻がある場合には減捻ネックを用いる。
・適切なカップとステムの設置、ネックの種類と骨頭径を判断する。
~骨盤前傾例~
32mm骨頭 / 8度減捻ネック
まとめ
- ZedHipを用いてTHAのシミュレーションを行い、その有用性を検討した。
- ZedHipでは実際に用いられたインプラントとの一致率は高く、特にチェンジャブルネックの計画において有用であった。
- ZedHipは任意の骨盤座標系を変更し、ROMシミュレーションが出来るため、骨盤後傾例などの術前計画に有用であった。